夏の準備⁈

 日曜日だから少し暮らしのことをしてもいいかな、という心理的な余裕が突如できた。そこで、デスクの下に敷いてあった冬用のラグをやっと片づけた。ついでにカレンダーをめくったら、8月1日だった。

 セミナーやフォーラムを開始しながら、Newsletterひろばの準備を進める、などの作業はほぼこのデスク上で進めるのだが、そうこうしているうちに、足元も部屋も家も日本も、つまり環境全体が初夏から真夏へと移っていた。気温と湿度が上がるにつれて、どうしても我慢できなくなってホットカーペットは剥がした。夏用の衣類を奥から前の方に引っ張り出して、ダウンジャケットとウールのマフラーを一緒に丸めて手提げ袋に押し込む。手提げ袋はクリーニング店へ持っていく準備のつもりだったが、そのまま今もクロゼットの隅に立っている。パソコン用のデスクは、たいていどこも同じだと思うが部屋の壁際にあるので、冬場は足元が冷たい。それでフンワリ毛足の長いラグがありがたかったのだが、気温上昇に従って不快指数が右肩上がりになった。7月に入ったら足元に木の箱などをおいてラグとの距離を取りながら、キーボードでは「ついに猛暑到来ですね」とか「暑さに負けずご自愛を祈ります」なんぞと打ち続ける。ジョークのような現実だが、仕事を通してつながる人やネットワークに敬意を感じているからこそ、笑いながら耐えられているのだろう。

 情報提供活動を旨とする法人を運営していて、折に付けて書き、話すのは、つばさは「情報を作り出すのではなくて、いま伝えたい人達から、いま受け取りたい人達へ」伝達するのが役目、ということ。医療現場、研究領域、製薬などの最前線からの情報を、いまその情報を必要としている当事者へ。同時に、当事者が闘病によって感じる痛みや不具合を医療や研究開発や創薬、そして政治や行政へ。その「情報交換」「人的交流」の場としてフォーラム・セミナーの準備をして開催へと進む。そしてその「場」でいただいた「情報」をNewsletterひろばにできるだけ掲載したいと思っている。

 デスク下のひんやりした床の心地よさに感激しつつ、でも、もっと早くラグを剥がしていたら、とは思っていない。フォーラムやセミナー開催を通して、たくさんの素敵な出会いや会話という宝をいただけているから。だからどんなに忙しくても、季節の準備が多少ずれてしまっても「ま、いいかな」と思えるのだ。

 でもなあ、暑いのは何とかしのげても、寒いのに耐えるのは身体に悪い?せめてクリーニング店へは、そろそろ行っておこう。

A.Hashimoto's blog

母の心、ふんわりんりん…

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