Shall we ダンス?
ひろばの編集が切羽詰まっていた12月初旬。眼精疲労で頭がフラフラだから、と自分に言い訳をして映画で息抜きをすることにした。Netflixで、かつて見て楽しめてもう一度観たい、と思う映画を探る。
あった、これだ。‘Shall we ダンス?’
前回観たのがいつだったのかは思い出せないが、ともかく竹中直人の怪演と渡辺えりの何事にも一生懸命なおばさんぷりが印象に残っていた。観始めて直ぐに、それは今回も変わらなかった。そして同じように、草刈民代の完璧な美しさや、役所広司の一流の素人っぽさ。ともかく充分に楽しませてもらった。
どの映画の中にも、そして同じように文学や漫画などのストーリーの中には、人が息づいている。どの登場人物にも今に続く「それまで」があって、それぞれの「それまで」は簡単ではない深い陰影を持っている。それが交差して、ドラマが生まれている。だから面白くて、楽しめるのだと思う。
真面目に懸命に、「これが私にはたいせつだ」と思うことに邁進すること。そして心から楽しむこと。日本の片隅の小さなダンス教室で踊る人たちも、イギリスの伝統あるダンスホールで踊る紳士淑女も、みな自分の人生のために一生懸命に、そして楽しみながら踊っていた。
私は踊れないし歌えないし、楽器が弾けるわけでもない。私にできることは何だろう?そう思い巡らすと、子どもの頃からできたことは文章を書くことだった。そんなわけで、Shall we ダンス?の軽快なリズムに乗って、無事に編集作業に舞い戻ることができた。
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