映画「グレート・グリーン・ウオール」その2

涼やかな風に吹かれながら新緑の森林を散策したい…。それは万民の願いだろう。乾ききった砂漠が広がり続ける事態に心地よさを覚えるひとがいるはずがない。翻って言えば、多くの地球の住民が「現在のアフリカの砂漠化拡大をなんとかしたい」「そしてアフリカの砂漠化を止めて緑化が進めば、地球全体の温暖化を食い止められるのに」と感じ、願っていると思う。その願いから始まった1つの貴重で力強い歩みが、2007年のアフリカ連合のグリーンウオール活動なのだと思う。

あの映画を観て感じたことは大きい。でも私はアフリカの緑化運動には参加する余地がない。それに時間を割けない。大した量ではないが私が持っているエネルギーのほぼ全てを、血液疾患関連の医療文化向上に費やしている、つもり。それでも映画「GGW」を観てからアフリカ緑化について気になりつつ、絵本『木を植えた男』を読み返したりしていた、そんな時アフリカのグリーベルト活動支援のために苗木を送る活動をしている日本の団体が報道されていた。素晴らしい。そう思ってSNSでほかに関連する活動はないかチラ見したところ、結構ある。もちろんアフリカにも、世界にも。逞しく、心強いことだ。

せめて私もここ日本で、花木をそれなりに大事にしよう。GGWに無理やり関連づけてそう思いつつ、新芽が吹き始めた山椒や金柑の鉢植えに朝の水やりをしていた時だった。ヒラヒラと今年初めてキアゲハが飛んで来て、山椒の木にまとわりつくように遊んで、やがてどこかへ飛んで行った。山椒は、二鉢。小さな山椒は、昨年、一本の木の枝では蝶の子らを育てきれないとわかって、晩秋に取り寄せて植えておいたのだ。晩秋に完全に葉を落とした山椒は、もう枯れたな…、と心配になるほどだったが、立春を過ぎてひと月くらい経つと、ぽつり、ぽつり、と枝にいくつかの膨らみができてきて、日差しが強くなるといっせいにきれいな新芽が出て来る。すごい。土と水と光が揃えば、あとは待つだけ。そこに今年もまた飛んで来たキアゲハは、もしや去年のあのキアゲハの仔?

パソコン仕事で疲れ切った眼に新芽の黄緑色が優しい。いくつものタスクでいっぱいの脳に、山椒の葉の匂いが染み入る。それで「心休み」を感じて次へのエネルギーがもらえるなら、やっぱりちょっとだけGGWに連携できているのかもしれない。

A.Hashimoto's blog

母の心、ふんわりんりん…

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