長崎にて

  セミナー開催のために長崎へ。都内は雨、雨、雨だったが、羽田を出た朝は久々の秋晴れだった。長崎もやはり雨続きだったそうだが、晴れていた。ちなみに、『長崎は今日も雨だった』というが、特に雨が多い地域でもありません(長崎の人のお話)とのこと。そして、石田畳が雨にぬれると風情があって、傘をさした美女が歩くと絵になり、さらに道端に紫陽花が咲いていればなお良いのでしょう、という。

 ありがたいことにセミナー開催日も朝から良く晴れて、路面電車の移動も楽しめた。遠路おいでの参加者にとって何よりだったと思う。

翌日の自由日、原爆資料館に出向いた。静かな展示場を歩き始めると間もなく、長崎を最後の被爆地に、とあって胸に迫る。ああ、お父さんがほしい、お母さんがほしい(5歳の遺児)。この子はその後をどう生きただろうか。誰かが抱きしめてくれただろうか。ここを訪れたローマ法王が「(核兵器は)今日の国際的、また国家の安全保障への脅威から、私たちを守ってくれるものではない」と述べられたそうだが、その言葉を噛みしめる。

   平和公園の平和記念像、浦上天主堂。ヒロシマと並べて「怒りのヒロシマ、祈りのナガサキ」と聞くことがあるが、信仰を持つ人が被ばく以前から多くおられて、祈りの習慣が多いことも理由なのかもしれない。街を歩いても、たくさんの教会があり、海側に行けば大浦天主堂がある。歴史を少し紐解けば、ここはキリスト教が日本に入って来たところだとわかる。そう感じたのだった。

A.Hashimoto's blog

母の心、ふんわりんりん…

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