待ちましょう
今は人と人が、大人数では集えない。新型コロナウイルスが人から人へ感染することが判明している以上、そしてそれが「人類にとって未知・新型」である以上、ここは皆で封じ込めまで注意深く行動するしかない。広がる勢いが止まって、効果的な治療法が共有され、ワクチンが開発されれば、またもとに戻る。仲間と会って語って、想いを分かち合うことにはとても力があるから、会いましょう、集いましょう、と再び言える日が来る。
政治が右往左往していることが情けないが、遠からず行動指針も落ち着くはずだ。私たちは血液医療を通して、医療関係者や研究者の持つ底力を認識してきた。2000年くらいまでは「治癒」という言葉が夢だった多くのがんが、この20年くらいで格段に治るようになったきたではなか。
それでも今日・明日は、医療者にとっても「こうすれば良い」と言い切れる自信はないのだと思う。しかし、ともかくも何とかしようと力を集結して知恵を振り絞っている。そして、つばさのフォーラム企画も、先生方は「ともかく準備を進めましょう」と言ってくださっている。
それでも何時(いつ)ともわからない先を見据えて待つのは辛い。ただ、今はSNSという連絡手段が豊富で、その点が良かった。居ながらにして世界中の友人と連絡が取れるのだ。その便利なツールで緊張感をほぐしながら、また肩を寄せ合って、マスクなんかしないで、握手したりハグしたり、できる日を待ちましょう。私達の仲間の多くの人達ががん治療を経験して、あのいつ果てるとも知れない苦しみを経験している。それはもう「待つしかない」時間だった。待てば回路の日よりあり。ちょっと古いかな。でも、今はそんな気持ちで、待ちましょう。
0コメント