男児、あるある

宇宙と交信しているんじゃないか?と、男の子を見ていて思うことがある。突然、周囲との関係を絶って、何かに集中し始める。呪文のような声を出しながら、持っているおもちゃをいじくりまわして、でもそのおもちゃと話している様子でもない。おそらく大人や女の子には理解できないイメージの中にいるのだろうな、と思う。

猛暑の中、高田馬場駅前のBIGBOXの外階段を上がって入って行った。コーヒーチェーン店やスポーツ用品店がある2階の広いフロアは、クーラーが効いていて、賑わっている。目的を達して同じ外階段を降りようとしたら、入り口のガラスの自動ドアの「外側」に、小学1年生くらいの男児が2人、仲良く足を投げ出して並んで座っている。二人は共に、顎マスク。髪の毛が汗で濡れていて、明らかに暑そうだが、元気にそれぞれ手にした袋の中から何か小さなカードを次々に取り出して、見比べている。二人の世界で、ともかく楽しそう。しかし、それにしても、なぜ自動ドアに沿って二人で座り込むことにしたのだろう。それも、暑い方の外側である。大人たちが彼らの足を踏まないように注意して通るが、本人たちは意に介してない。私ももちろん、ズック靴の4本の足に触れないようにして過ぎたが、内心ちょっと笑ってしまった。

ある時、ガードレールの下に、体の縦半分は道路側に、半分は歩道側にして小学生が2人で寝ていたことがあった。それほど危険な通りでもなかったので黙って通り過ぎたが、その時も「宇宙と交信してるよ、この子ら」と思った。比べてることでもないが、女の子はこういう遊びはしない。何をしても、女の子は説明ができることをするのだ。おそらく、自動ドア外側の男子二人も、「なぜに、そんなところに座る?それにしても、せめてクーラーのある側にしたら?」などと言っても、質問の意味も通じないのだろう。それが面白い。夢中になったらなかなか帰ってこない、男児脳?

4人の男子の肝っ玉母さんに、まだ幼稚園生の男の子のママが「何歳くらになると、物分かり良くなるのかな」と尋ねた。肝っ玉母さん即答。「一生、ならないよ。夫や父親のこと考えて。この(と、近くにいた4人の息子の末っ子を指して)まんまでしょ?」。若いママは、ダンゴムシを伸ばしたり丸めたりしている男子を見て、「たしかに」と頷いたのだった。違いは、面白い、と思うと納得である。

A.Hashimoto's blog

母の心、ふんわりんりん…

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